実るほど頭を垂れる稲野かな

災害時のツイッター活用の提案

位置の情報

災害現場からのツイートには、位置の情報を
 
 2月28日のブログで、和光市の災害時ツイッター活用事例を紹介しました。その補足説明です。
 
 防災訓練や災害時において、和光市から住民に対して、現地状況のツイートをお願いしています。ツイートする際のポイントは3つあります。

 今回は、位置の情報 について、解説します。

 

 

1.位置の情報とは

 災害時、被災箇所等を発見し、その情報を他者の役に立つようツイートする時、その位置(場所)の情報が重要となります。場所がわからなければ、その情報が有効に活用できません。#和光市災害 などの地域別のハッシュタグがあれば、和光市内のことと想定されますが、情報を有効に活用するためには、市内のどこなのか?の情報が必要になります。
 地震による被災や豪雨で河川の水位が上昇している写真などのツイートなどを数多く見かけますが、その多くは場所の特定が困難です。添付写真の内容や投稿履歴などから場所を推定することが可能な場合もありますが、他者に情報を役立ててもらうことを目的としてツイートする際には、情報を有効活用できるよう、位置の情報をつけることが必要です。
 
 
2.位置の情報の付け方
 ツイートに位置の情報を付ける方法には2つあります。
  • ジオタグを付与する。
  • ツイートに番地名等を記載する。 

(1)ジオタグ

 ツイッターの機能の一つとして、スマホ等が衛星測位した位置座標(緯度経度)の情報を、個別のツイートに付与することができます。このツイートに付与した位置座標の情報をジオタグと呼びます。

 ジオタグが付与されたツイートは、位置をピンポイントで特定することができます。しかし、実態として、ほとんどの投稿にはジオタグは付与されておりません。

 

(2)番地名等の記載

 ツイートの投稿文章の中に、場所が特定できるよう、番地名やランドマークを記載する方法です。

【例】

  • 〇〇市△△ 9丁目9番地
  • 〇〇小学校前の道路

 

 

3.ジオタグの活用

 和光市などの防災訓練では、場所が特定できるような投稿をお願いしています。実態として、大多数のツイートは、投稿文に番地名等が記載されたツイートで、ジオタグが付与されたツイートは、ほんの少数です。訓練によっては、ジオタグが付与されたツイートがゼロのケースもあります。

 ジオタグが付与されたツイートは、ピンポイントで位置情報が特定でき、また特定のアプリ等を活用すると、自動的に地図上にマッピングして表示することができます。投稿数が多い場合などは、非常に便利な機能になります。

 例えば、「ちずツイ」というサイトを利用することで、検索結果が地図上に自動的にマッピングされて表示されます。

 下の図は「ちずツイ」による表示例です。

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 http://chizutwi.jp/twitter/

 

 ちずツイにアクセスし検索すると、ジオタグがあるツイートが地図上にマッピング表示されます。この機能を活用することにより、災害時の状況把握に役立つと思います。

 具体的には、

  • 防災訓練で、#〇〇市災害 とジオタグをつけて現地情報をツイートする訓練を実施
  • 実際の災害時に、現地情報が多数ツイートされる。
  • ちずツイでハッシュタグ検索することで、どこが、どんな状況なのか、迅速・簡単に把握でき、多くの人に役立つ情報源になる。