実るほど頭を垂れる稲野かな

災害時のツイッター活用の提案

令和時代の半鐘は、ツイッター

台風19号関連の新聞記事があります。

mainichi.jp

要約すると、堤防決壊など危険が迫る中、消防団が半鐘を連打して、住民に危険を知らせた、とのことです。

 

この記事について、思うところを書きます。

 

まず、今の時代、そもそも半鐘がある地区は郊外の田舎で、都市部では見かけません。では、消防団が危険な状況を、一刻も早く周辺住民に知らせるにはどうしたらいいんでしょう?

 

災害用の野外スピーカー、エリアメール、なんちゃらアラート、自治体ごとのスマホアプリとか、いろいろあるようですが、消防団が危険な状況を把握して、それを市役所に連絡して、さらにそれから諸々の時間がかかると想定されます。市役所が混乱していて、対応できないことも十二分に想定されます。

 

ベストの選択は、消防団が、その場で、ツイッターに投稿することです。ツイッターに投稿した瞬間、その情報は誰でも閲覧可能になります。

 

ただし、その前提として、普段から防災訓練などを通じて、消防団としての実名アカウントから、現場の状況を #⚫⚫市災害 のハッシュタグと写真を添付してツイッターに投稿する。そして、そのことを住民に周知しておくことが必要です。

さらに市としても、消防団からの危険を知らせるツイートを見つけたら、すかさずリツイートして、より多くの住民に知らせるといった方法も有効です。

 

このようなツイッター活用で、現場の状況を速やかに住民に知らせることが可能になると思います。

 

実例として、埼玉県和光市消防団では、分団ごとのツイッターアカウントから、防災訓練の時に所轄エリアの状況をツイートしています。ツイートには #和光市災害ハッシュタグをつけています。

twitter.com

 

といったことで、令和の現代社会において、ツイッター#⚫⚫市災害 は半鐘の代替になると思います。さらに、写真と文章で、現状を判りやすく伝えることが可能です。

 

また、定説として「災害時に、災害専用システムは使われない。日常的に使っているシステムを活用すべし!」と言われています。このような災害時のツイッター活用は、まさにこの定説に合致したものになります。

 

スマホ持っていない、ツイッター使えない、そういった幼児や認知症の高齢者など、少数の情報弱者に対しては、周囲の人が助ければ済むと思います。