実るほど頭を垂れる稲野かな

災害時のツイッター活用の提案

建設会社が災害時に現場状況をツイート

2月13日23時過ぎ、福島県沖を震源とする地震が発生し、福島県浜通りなどで震度6強を記録しました。

 

群馬県では震度4を記録しました。群馬県内の建設会社(群馬県建設業協会)は、緊急パトロールを実施し、そのパトロールの実施状況を逐一ツイッターに投稿しました。(各投稿には、ジオタグ=位置情報、写真が添付されています。)
 個別投稿はこちらにまとめてあります。

 

togetter.com

結果的には群馬県内には大きな被害はなく、投稿のほとんどは、異常なしを伝える内容でした。

 

さて、こうした、

 災害発生 → 建設会社がパトロー → 現地状況を逐一ツイート

といった取り組みについて考察します。

 

 

一般的なケースでは、建設会社から市町村等の行政(施設管理者)へパトロール結果を報告することになりますが、災害時に市町村から個別・詳細な情報は出ません。特に個別個所の異常なし、といった情報は出ません。

しかし、自分自身、家族・友人が被災地近辺にいる場合には、一刻も早く特定エリアの詳細、異常の有無を知りたい、といった情報ニーズになります。

テレビのニュースは、目立つ現場ばかり取り上げるので、こうした情報ニーズには対応できていません。異常が無いといった情報は取り上げません。

 

ちなみに行政の災害対策本部でも、初動対応の検討のために一刻も早く状況を知りたい、といった情報ニーズがあります。パトロールから戻り、情報を所定の様式に整理して、上司のハンコ(了解)を得てから、災害対策本部に報告、なんてことでは遅いです。現場パトロールが逐一、異常の有無を含む詳細を現場から写真付きでツイートすることは、災害対策本部においても有益な情報源になると思います。

国や都道府県の災害対策本部では、市町村から情報が来ないとやきもきするケースが多いですが、現場からの逐一ツイートは、こうした状況を抜本的に改善することができます。

 

建設会社が現場からツイートするのは、迅速に詳細を知りたい、といったニーズに対応した手法と評価できます。

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