実るほど頭を垂れる稲野かな

災害時のツイッター活用の提案

災害時のデマ対策

災害時のデマ対策にツイッターを使う提案です。
 
ポイント
  • 災害時にデマが流れた際、#〇〇市災害 ハッシュタグをつけて、デマの否定情報をツイートする
  • これにより、デマによる混乱・不安の沈静化を図る
 
 
災害時のデマは昔から

 災害時のデマは、昔からあります。江戸時代も、関東大震災の時も、東日本大震災熊本地震でも様々なデマが流れました。デマには、悪意を持ったデマ、イタズラのデマ、被災地で情報不足に起因した不安がデマに発展するケースなど、様々なものがあります。

 

 

最近は、ツイッターにもデマが

 2016年4月の熊本地震では、動物園からライオン逃げた、とのデマが写真付きでツイートされ、一部の熊本市民に混乱等が生じ、問題となりました。

 ツイッターの情報は、時として拡散が急速に進む特徴があります。上記のデマ情報も、急速拡散することで問題が大きくなりました。

 ちなみに、デマをツイートした者は、その後、警察に捕まりました。

 

 

デマ対策 
 デマ対策には、以下のものがあります。
  • 事前対策『デマはアカンよ』と周知する
  • 事後対策『具体的に、その情報はデマですよ』と周知する
  • 事前・事後対策『一般論として、デマには注意しましょう』と周知する
 
 事前の対策は、道徳的に「デマはアカンよ」、さらに「悪質なデマを流すと処罰されまっせ」と周知するなどにより、デマを減らすことを目指すものです。しかし、デマを減らせてもゼロにするのは無理です。被災地での不安な心理が、被災者の間でデマに発展するケースも想定されます。
 そもそもデマが問題になるのは、デマを信じて混乱・不安に陥る人が発生することです。そこで事後対策として、デマの否定情報を流し、混乱・不安の沈静化を図ることが必要となります。
 また、事前・事後を通じて、デマには注意しましょう、と注意喚起することも大切です。

  

 

 
デマの否定情報をどう伝えるか
 ツイッター上に流れたデマは、時として急速に拡散され、多くの人が信じてしまうことが問題となります。こうした人たちに、デマの否定情報を伝えようとしても、なかなか伝わらないことが課題と言われています。
 
 
デマの否定情報をツイート
 ツイッターに流れたデマ情報を信じてしまった人に対しては、デマの否定情報をツイートする方法があります。しかし、単にツイートするだけでは、デマの否定情報が伝わる確実性が低いです。
 
 
ハッシュタグ「#〇〇市災害」の活用
 市長や市役所等の公式アカウントが、多くの市民にフォローされていれば、そのアカウントからデマの否定情報を流すことも有力です。しかし、フォロワーが少ないケースや、行政が被災するケースも想定されます。また、行政がデマを早期に発見・認知できるかは、大いに疑問です。
 
 そこで、ツイッターハッシュタグ#〇〇市災害の活用です。
 具体的な流れは、
  • 防災訓練で#〇〇市災害を活用し、市民参加の災害情報を共有する訓練を実施
  • 訓練により、災害時には、多くの市民が#〇〇市災害を活用して、市内の情報を共有(受発信)するようになる
  • 災害時にデマが流れても、誰かがデマの否定情報を#〇〇市災害をつけてツイートすることで、市民に混乱が広がらない

 

 災害時のデマは、被災地での情報不足による不安がきっかけとなって発生するケースがあると言われています。ハッシュタグ#〇〇市災害を通じて、市民相互の情報共有が進めば、情報不足による不安の軽減にも役立つ可能性があると思います。

 

 

 
結論
 
  ツイッター#◯◯市災害 は、
 デマ対策にも効果的(仮説)