実るほど頭を垂れる稲野かな

災害時のツイッター活用の提案

2018-01-01から1年間の記事一覧

ツイッターで災害時の共助の潜在力を高める

大規模災害では、公的救助=公助は手一杯となり、迅速対応が困難 このため、 自分自身で身を守る=自助と、近所どうしで助け合う=共助が重要 実際に阪神淡路大震災では、多数の共助による救助が行われました。 共助が活発に行われるためには、普段から住民…

災害情報の集約はツイッターで

災害情報システムが必要だと言われています。その要件としては、 災害発生時、現地の写真等を含むリアルな情報が対策本部等に迅速に集約されるシステム 組織の枠を超えて、迅速に災害情報が共有されるシステム ところが、このシステム構築に向けた取り組みは…

災害は会議室で起きてるんじゃない!

「災害は現場で起きてるんだ!」 踊る大捜査線、青島刑事の名セリフから、「事件」を「災害」に置き換えたものです。 趣旨は、 発災直後の現場の情報は、 会議室を経由せず、 現場からダイレクトに情報をオープンにすべき。 ということです。 現状、災害発生…

アクティブ・ソナーとパッシブ・ソナー

ツイッターで災害情報を収集する方法を、潜水艦のソナーに例えると、2種類に分類できます。 ① パッシブ・ソナー方式 黙って聞き耳を立てて、様々な音の中から必要な情報を聞き分ける ② アクティブ・ソナー方式 探針音を発し、反射音を活用する パッシブソナ…

災害情報の信頼性と迅速性、大事なのはどっち?

台風、大雨、地震など災害が発生した際、状況を把握するための情報が必要となります。 これは、関係機関だけでなく、被災地に自分自身や家族・知人等が居る場合にも、災害情報が必要となります。 実態として、気象庁からは雨量、風速、震度の規模、津波の有…

災害時、建設会社が現場状況をツイート

災害発生時、真っ先に現場に急行するのは、施設の管理者や地域の建設会社です。(火災を除きます。) 災害現場に急行した者が、現場の状況をツイートすることで、その情報が広く、迅速に伝わります。 実際に、一般社団法人群馬県建設業協会(以下、「群建協…

ツイッターで救助要請する先は、ご近所さん(共助)

災害時に、ツイッターで救助要請する際、その担い手は近所の人=共助 を想定すべきといったお話です。 1.東日本大震災の事例 東日本大震災で、気仙沼の奇跡と言われている事例があります。 www.asahi.com 気仙沼の施設に取り残された大勢の人に関して、ツイ…

災害時のデマ対策

災害時のデマ対策にツイッターを使う提案です。 ポイント 災害時にデマが流れた際、#〇〇市災害 のハッシュタグをつけて、デマの否定情報をツイートする これにより、デマによる混乱・不安の沈静化を図る 災害時のデマは昔から 災害時のデマは、昔からありま…

位置の情報

災害現場からのツイートには、位置の情報を 2月28日のブログで、和光市の災害時ツイッター活用事例を紹介しました。その補足説明です。 防災訓練や災害時において、和光市から住民に対して、現地状況のツイートをお願いしています。ツイートする際のポイント…

災害時ツイッター活用の研究のきっかけ

1.研究のきっかけ 私が災害時のツイッター活用について、研究するようになったきっかけは、7年前の東日本大震災です。 7年前のその時、東京都内で会議中でしたが、大きな揺れで会議は中止。結局、その日は別の会議室で不安な一夜を過ごしました。幸いな…

災害時には #〇〇市災害 のハッシュタグを

災害時のハッシュタグについて 前回のブログで、和光市の災害時ツイッター活用事例を紹介しました。その補足説明です。 防災訓練や災害時において、和光市から住民に対して、現地状況のツイートをお願いしています。ツイートする際のポイントは3つあります…

災害時、みんなで現地状況をツイートしよう

「災害時に現地の人が、現地の状況をツイッターに投稿することで、多くの人に役立つ情報源になる。」 といった仮説の検証と考察です。 1.和光市のツイッター活用防災訓練 埼玉県和光市は、防災訓練のメニューのひとつとして、ツイッター活用訓練を行いまし…

ブログを始めます。

一応、研究者の端くれです。 建設省(当時)に入った最初の勤務地は土木研究所(当時)でしたが、その後は本省、局、事務所、自治体、財団など様々な職場で勤務してきました。勤務地では、北は秋田から南は沖縄まで、様々な場所で勤務してきました。その中で…